MEMプログラムPRIMAは 泉 富士夫氏のホームページ
homepage.mac.com/fujioizumi/index.html
からVENUSのパッケージプログラムの1つとして提供されている。以前のPRIMA Version 3.7(2009/11/5)は不安定であった。
2010年11月現在のPRIMA Ver.3.7 (2010/9)は、一定以上のCPUおよびメモリーを搭載しておれば、Windows XPで安定して走る。
ここではVer.2.0.5(一部に不具合)と、検証済みのVer.3.5.6(2006-3-23)について記す(2010/4/12)が、Ver.3.7でもたいていは当てはまる。
初期λの与え方で、以後の計算アルゴリズムに差があり、結果は微妙に異なる。 いずれにせよ、コマンドプロンプト(CMD)のコマンドラインで c:\user\work>PRIMA.exe < primainp0.txt のようにすれば実行できる。ただし、workというフォルダには PRIMA.exe, spgra.dat, KC+0.mem, primainp0.txt が存在し、かつ、CMDの作業フォルダがカレントフォルダとなっていること(CMDのプロパティの設定)
もう一つの例は2010年に解析したタウリンの室温構造P21/cである。 RIGAKU-AFC5Rで測定したリガク提供の標準試料の最小二乗法の結果は1286の独立な反射に対して水素原子を含めてR=3.453%, S=0.598で収束した。 このFobsとsigmaFを用いてPRIMA(Ver=3.7)を走らせると初期の段階でNANがでて、計算が進行しない。そこで、sigmaFを5倍したmemファイルで行うと、 129サイクルで収束し、RF=0.027274となった。少し、MEMのRFの方が下がり気味ではあるが、VESTAで表示した電子密度(Isosurface=0.9)では、 丸い原子密度+水素の膨らみを表現できている。 なお、この図での水素位置はおなじFobsを用いて最小二乗法で得られた座標で示している。(プロトン位置よりもNやCに寄っている)
このタウリンの例でも、sigmaFが小さすぎて評価されているとも言える (注)このタウリンの場合、sigmaFを一律大きくしなくても、PRIMA(Ver=3.5.6)で0th order single-pixcel approximationを選択し CONSTRが7.6程度という収束に達していない段階(サイクル数200)で計算を打ち切れば、同様な電子密度を得られることを 念のためコメントしておく。2010年のページに記載の標準データの結果はそのようにして得られた。
FONDERの室温データでも、sigma(F)に注意が必要である。 2010/11/23 by H.M.
cont3d : 3次元原子密度から2次元データを切り出す 2010/1/26
MEMの出力(例えば、DEMO0125.pri)をPRIMAで3次元テキストファイルに変換(DEMO0125.3ed)後、 さらに2次元データに変換する。
概要
実行形式、ソース、実行例 zip形式 234KB
memsgc : prima用入力ファイル *.mem を読み込んで、sigmaFに指定した係数を掛けたものを出力する 2010/4/6
概要
実行形式、ソースプログラム zip形式 157KB
conmem06 : 3次元原子密度から2次元データを切り出す 2006/5/2
MEMの出力(例えば、DEMO0125.den)を2次元データ(SYFRDAT形式;"DEMO0125.rho")に変換する。
denmom : 2次元原子密度(SYFRDAT形式;"DEMO0125.rho")から単位胞中の全原子密度を計算したり、重心(モーメント)を 計算する 2005/12/26
denmom2 : 計算時に2次関数で内挿して精度を上げる。(大差無いが) 2006/1/12